
「職場や取引先との打ち合わせで、スマートウォッチを着けていても失礼にならないのか不安になる。」
「スマートウォッチのマナーってどんなのがあるの?」
「職場で着けても目立たないスマートウォッチがあれば知りたい!」
この記事ではこんな悩みを解説していきます。
今やビジネスでの着用も定番となりつつあるスマートウォッチ。
しかし、今までのビジネスシーンではアナログ時計が中心だっただけに、スマートウォッチのマナーについては疑問に思うこともあるのではないでしょうか?
この記事では、そんなスマートウォッチのマナーについて解説します。


私は腕時計の販売員としてスマートウォッチの販売と共に、あらゆるお客様の悩みにもこたえてきました。
それらの経験を活かしてこの記事を作成しました。
スマートウォッチにマナーはある?

そもそもスマートウォッチに「腕時計のマナー」が当てはまるのでしょうか?
ここでは、スマートウォッチの一般的なマナーそのものについて解説します。
急速に普及しすぎたためマナーの定義がない
結論から言うと、スマートウォッチに関する明確なマナーは存在しません。
その理由は、スマートウォッチがあまりにも急速に普及したためです。

一般的なマナーが定着する前に、多くの人が日常的に使うようになったんですね。
例えば、ガラケーやスマートフォンの場合は「仕事中はマナーモードにする」「電車内で通話しない」などのマナーが共有されてきました。
しかしスマートウォッチの場合は、普及が一気に広がったため、そのような議論やルール作りが追いつかないまま日常生活に溶け込んでしまいました。
そのため、現時点ではスマートウォッチの使用に関する明確なマナーは存在しないと言えます。
ビジネスシーンではアナログ時計が根強い
スマートウォッチの普及が進んでいるとはいえ、ビジネスシーンでは依然としてアナログ時計の方が好ましいとされています。
腕時計は長年「ビジネスの身だしなみ」として定着しており、特に電子デバイスに馴染みのない世代にとってはスマートウォッチに違和感を抱くことがあるからです。
引用:NTTドコモ モバイル社会研究所(2024年2月の調査結果)
この様に、40代からは普及率が一気に下がります。
使用する理由に関しても、若い世代は「機能性」や「効率性」を求めるのに対し、年配になってくると主に日常的な「健康管理」が大半になるのです。
普及率はもちろん使用する目的にも違いがあるので、ビジネスで使用する意識に差が生まれるのです。
ビジネスシーンで守るべきスマートウォッチのマナー4選

スマートウォッチに明確なマナーはありませんが、だからといって周りに配慮しなくていい訳ではありません。
特にビジネスシーンでは、アナログ時計が根強いぶんスマートウォッチの着用には注意が必要です。
ここでは、ビジネスシーンで守るべきスマートウォッチのマナーを4つに絞って解説します。
①普段はマナーモードで通知音が鳴らないようにする
ビジネスシーンでは、スマートウォッチを必ずマナーモードに設定しておくことが大切です。
スマートウォッチは「光る」「音が鳴る」「振動する」といった電子デバイスならではの性質があるため、周りの注意を引きやすくなります。

マナーモードにするのはスマホでも同じですが、スマートウォッチは手元につけているぶん目立ちます。
例えば、会議や商談の場で画面が光ったり通知音が鳴れば、周りの集中を乱してしまいます。
ビジネスの場では周りの集中を乱さないよう、スマートウォッチをマナーモードに設定する必要があるのです。
②シンプルなデザインにする
ビジネスシーンでスマートウォッチを使うなら、できるだけシンプルなデザインを選ぶことが大切です。
派手なデザインやカジュアルすぎる色味は、ビジネスの場にふさわしくない印象を与えます。
バンドは黒やブラウン系など落ち着いた色を選び、画面表示はアナログ時計に設定するとフォーマルな印象になります。

シンプルなデザインを選ぶことで、ビジネスの場でも違和感なくスマートウォッチを活用できるのです。
③営業職は訪問先によってスマートウォッチNGの場合も
営業職では、訪問先によってはスマートウォッチを着用しない方が無難です。
企業の中にはスマートウォッチを「カジュアルすぎる」と見なし、マナー違反と受け取る場合があります。

特にデジタル表示やウレタン・ゴムバンドはチープな印象を与えやすくなります。
堅い業界や伝統的な企業はフォーマルさを重視される傾向があるため、スマートウォッチよりもアナログ腕時計を着けていく方が印象は良くなります。
訪問時にスマートウォッチの着用を避けるべき業界
・金融業界
銀行、証券会社、保険会社など。顧客の信頼が第一であり、服装や小物に対して保守的な印象を求められやすい。
・法律関係
弁護士事務所や司法関連の機関。誠実さ・真面目さが重要視され、カジュアルな印象はマイナスになりやすい。
・公的機関
役所や自治体など。公務関連は基本的にフォーマルな対応が求められる。
・大手製造業
トヨタ自動車、三菱重工、日立製作所など。老舗でグローバルに展開している一方、社風はフォーマルなケースが多い。
・大手の総合商社
三菱商事、三井物産、住友商事など。昔ながらの社風で、礼節を重んじる文化がある。
・伝統産業
老舗の酒造会社、繊維メーカー、和菓子メーカーなど。長い歴史を背景に「格式」を重んじる傾向がある。
訪問先によっては、スマートウォッチを外す判断をした方が良いでしょう。
④就職・転職の面接では避ける
就職や転職の面接では、スマートウォッチの着用は避けましょう。

仕事の面接では、少しの印象の悪さが結果に影響します。
スマートウォッチのようにカジュアルなアイテムは、「場にそぐわない」と捉えられます。
面接ではシンプルなアナログ時計を着用して臨みましょう。
面接で着けるべき腕時計に関しては以下の記事をご覧ください。
【職場でもOK】着けても目立たないスマートウォッチ

スマートウォッチには明確なマナーが無くても、周りへの気配りは必要です。
前述したような気配りが出来れば、仕事中に着けても問題ありません。
しかし、「仕事で着けるにはやはりカジュアル過ぎる」「でも運動・健康の管理や通知の確認をしたい」というような人もいるでしょう。

そこでオススメなのが「スマートバンド」と「ハイブリッドスマートウォッチ」です。

ここでは、元販売員の私がオススメする「スマートバンド」と「ハイブリッドスマートウォッチ」のメーカーをご紹介します。
スマートバンド3つの主要メーカー
①HUAWEI(ファーウェイ)
・中国の大手通信機器メーカー
・コスパに優れた多機能モデルが多い
③Fitbit(フィットビット)
・アメリカ発のウェアラブルブランド(Google傘下)
・アプリが使いやすく、ダイエットやフィットネス目的のユーザーに人気
③Xiaomi(シャオミ)
・中国の総合家電メーカー
・初めてのスマートバンドやコスパ重視のユーザーにおすすめ

「Fitbit」は僕も持ってますがアプリと連携してスマホで健康管理ができるので、歩数や消費カロリーを毎日意識するようになりましたね。
ハイブリッドスマートウォッチ3つの主要メーカー
①Amazfit(アマズフィット)
・中国のヘルスケアテクノロジー企業
・高性能かつ幅広いラインナップを展開
②Garmin(ガーミン)
・アメリカ発のGPS機器メーカー
・バッテリー持ちが良く、耐久性も高いのでアスリートやアウトドア愛好者に選ばれる
③Withings(ウィジングス)
・フランス発のヘルステック企業
・心拍数測定・睡眠解析・活動量計 など、健康管理機能に強み

ハイブリッドスマートウォッチの充電はかなり長持ちで、短くて5日からで長いのになると2週間は持つのも魅力です。
私生活で守るべきスマートウォッチのマナー

ビジネスシーン以外でも守るべきマナーは存在します。
ここでは、特にSNSで見られたスマートウォッチのマナーについて解説します。
映画鑑賞の際は必ず電源を切るかシアターモードにする
映画館では、スマートウォッチは必ず電源を切るかシアターモードに設定しましょう。
映画鑑賞中に通知などで画面が光ると、周囲の観客の集中をさまたげてしまうからです。

SNSをリサーチした結果「映画館で他人のスマートウォッチが光って迷惑だった」などの声がかなり多く見られました。
上映前にはスマートウォッチの電源を切るか、通知や点灯を防げるシアターモードを活用しましょう。
まとめ:スマートウォッチのマナーは確立されていないが最低限の気配りは必要

今回の記事をまとめます。
・スマートウォッチは急速に広まったためマナーが確立していない
・ビジネスシーンにも浸透しつつあるが基本はマナーモードにして、場の状況に応じて外す必要もある
・映画館では電源を切るか「シアターモード」にして周りに迷惑をかけない
ビジネスシーンでは相手への配慮が求められる場面も多いので、最低限この記事に書いてあるマナーは守った方が良いでしょう。

特に40代から上の世代はスマートウォッチの使用率が下がるので、ビジネスでの使用を不快に感じる人も多いかもしれません。
急速に広まったぶん世代間のギャップもあるので、そのあたりも考慮して使用しましょう。
今回は以上です。
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