
「葬式に参列することになったけど、腕時計はいつも着けてるやつでいいのかな?」
「葬式は故人や遺族の心情を考えると、しっかりマナーを守って出席したいし・・・。」
「葬式における腕時計のマナーを守ったうえで、敬意をもって弔いたい。」
服装は喪服でよいとしても、意外と迷うのが腕時計のマナーです。
場違いな時計を着けてしまえば、故人やご遺族に対して無意識に失礼な印象を与えてしまうかもしれません。
とくに派手なデザインやスマートウォッチのような目立つ時計は、周囲の視線を集めてしまうリスクも…。
本記事では、葬式で着用できる腕時計のOK・NGの例をそれぞれ3つ解説します。

この先を読めば、どんな時計なら着けてもよいのか、どこに注意すべきかがわかります。
故人に礼儀をはらうためにも、ぜひ最後までご覧ください。
葬式で腕時計をつけるのはマナー違反ではない

そもそも、葬式で腕時計は着けても大丈夫なのか解説します。
基本は「つけてもOK」
葬式における腕時計の着用は、基本的にマナー違反ではありません。
腕時計は時間管理のための実用品であり、問題視されることが少ないからです。

しかし、あまりにもチラチラと確認するのはマナー違反になる可能性があります。
デザインも控えめで清潔感があるものを選べば、葬式で腕時計をつけてもマナー違反にはあたりません。
葬式でマナー違反にならない腕時計のデザイン3選

葬式に腕時計を着けるのはマナー違反ではありませんが、デザインは限られてきます。
ここでは、葬式につける腕時計のデザインの特徴を3つに分けて解説します。
① 黒・白の文字盤
葬式の場では、派手さをおさえた黒や白の文字盤が好まれます。
故人をしのぶ場である以上、少しでも目立つ色味は避けるべきです。
黒や白は落ち着いた印象なので、喪服とも自然になじみます。
特に文字盤は腕時計でも目立つ部分なので、落ち着いたカラー選択をしましょう。
② 黒の革バンド
バンド部分は「黒の革」が、最もふさわしい選択です。
フォーマルな服装との相性がよく、葬式には最適と言えます。

汗ジミや劣化が目立たないよう、日頃から手入れをしておくことも大切です。
シンプルかつ落ち着いたデザインである黒の革バンドは、女性にも男性にも共通して使えます。
③ シルバーのケース
ケース部分は、シルバー1択です。
ケースの色味は他にも「ゴールド」「ピンクゴールド」「ブラック」などがありますが、これらはカジュアルな印象です。
「黒・白の文字盤」「黒の革バンド」のどちらとも1番なじんで落ち着いた印象となるのは、シルバーケースだけなのです。

さらに言うと、チタン素材のマットな質感であればより落ち着いた雰囲気になります。
葬式でマナー違反になる腕時計3選

葬式という厳粛な場である以上、着用できる腕時計には当然NGなものも存在します。
① ギラギラしたデザイン(ゴールド/宝石/ロゴなど)
以下のデザインは、葬式では不適切です。
・ゴールド
・宝石など派手な装飾
・大きなブランドロゴ
喪服にこのデザインだと、腕元だけかなり目立ってしまいます。
あくまで主役は故人とそのご遺族であり、参列者は「目立たない配慮」が求められます。
故人をしのぶ雰囲気を壊しかねないので、落ち着いたデザインの腕時計を選びましょう。
② G-SHOCKなどのスポーツウォッチ
アウトドア向けのスポーツウォッチは、葬式には不向きです。

さすがにカジュアルすぎるので、喪服とも全くなじみません。
着けたとき周りの参列者へ、強い違和感を与えてしまうのです。
デザインや機能面から見ても、あらゆる面で葬式には不向きな腕時計と言えます。
③ スマートウォッチ
Apple Watchなどのスマートウォッチも、マナー違反です。
スマートウォッチは「デバイス」なので、そもそも腕時計ではありません。
デザインはもちろん通知音や画面の点灯も目立つため、葬式の雰囲気を壊す可能性があります。
デバイスではなく、腕時計の中から適切なものを選びましょう。
よくある葬式の腕時計マナーを元販売員が解説

葬式で腕時計のマナーを考える際に浮かぶ疑問を、元販売員の筆者が回答していきます。
ロレックスなどブランド時計は失礼になる?
ただし、ゴールドやダイヤ入りなど派手なデザインは避けましょう。
舶来時計は国産時計よりも、ブランド独自のデザインが魅力のものも多くあります。
しかし、そこはTPOを優先して落ち着いたデザインを選びましょう。
スマホで時間確認してもいい?
結婚式ではスマホでの写真撮影などがありますが、葬式ではまず使用する場面はありません。
葬儀の最中に着信が鳴ると進行も中断されかねないので、場の空気も悪くなります。
スマートフォンはなるべく使用せず、時間の確認は腕時計でしましょう。
重ね付け(ブレスレットや数珠)してもよい?
しかし、装飾の多いブレスレットとの併用は避けましょう。

そもそも男女問わず、喪服にオシャレな感覚は必要ありませんからね。
あくまでも目立たず、清楚な印象を損なわないスタイルが望ましいです。
まとめ|シンプルなデザインを選ぶ。無ければ着けずに出席

最後に、今回の記事をまとめます。
・葬式で着ける腕時計は「黒・白の文字盤」「黒の革バンド」「シルバーのケース」
・それ以外のデザインは基本的に避ける
・スマホでの時間確認もNG
「葬式での腕時計はつけても良い」のですが、マナーを守った選び方が求められます。
シンプルで控えめなデザインを選び、場の雰囲気を壊さないようにしましょう。

もし最適な腕時計を持っていない場合は、ムリに着けなくてもOKです。
故人や遺族の気持ちへの配慮を最優先に、腕時計まで気を配ってみましょう。
今回は以上となります。
コメント